「スキャルピングEA」と「スイングEA」
メタトレーダー4でのシステムトレード(自動売買)で、運用可能な「スキャルピングEA」と「スイングEA」のメリット、デメリットを紹介します。
「スキャルピングEA」
スキャルピングEAは、以下の特性があります。
- 獲得PiPs(TP)の少ないトレードを高頻度で行う。
- 決済までのポジション保有時間が短い。
注意したいのは、取引回数が多くても獲得PiPs(TP)対ロスカットPiPs(SL)の比率が1:5など、極端にSLが大きくなっているものです。
なぜなら、負ける回数は少なくなりますが、コツコツドカンになりやすい傾向があるからです。
毎月安定した利益がほしい場合は、その比率が同等または損小利大が良いです。
レンジ逆張り系スキャルピングはトレンドに弱いなど、ロジックによって強い、弱い相場があります。
「スイングEA」
スイングEAの特徴は、スプレッドの広いマイナー通貨ペアや、FX会社でも利益を上げやすいことです。
その理由は、獲得PiPsが大きく、ポジションの保有時間が長いからです。
スイングトレードにおいて、ポジションの保有時間が長いということは、年間のトレード回数は少ないということです。
トレンドが出たときに大きく稼げる可能性が高くなります。
トレンドの有無で月単位での利益に差が出やすく、年間を通して利益になればOKとの認識で運用できれば良いでしょう。
これら2系統のEAのそれぞれの長所・短所を補い合える運用法は、同時運用です。
EA運用について、月単位・年間単での利益比較をして相性の良い組み合わせを考えるのもOKです。
「俺の一目」 「Bee_3_USDJPY」
俺の一目(スイング) | Bee_3_USDJPY(スキャルピング) |
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価格:12,000円
年間平均取引回数:100回
【特徴】一目均衡表のロジックを使ったEA。トレンド相場に強く、コツコツ損切りしながらトレンド相場で大きなpipsを狙う損小利大な設計。
年間の利益にはバラつきがあるためポートフォリオ向け。1ポジションなので、大きめのロットでレバレッジをかけて運用したい。価格もお手頃なのが魅力。
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価格:22,000円
年間平均取引回教:330回
【特徴】「勝率重視のコツコツドカン」タイプではなく、平均利益と損失がほぼ同等となるようなロジックを設計し、勝率は70%程度に抑えている。
ローソク足確定時にエントリーするため、バックテストとフォワードで乖離が生じにくい設計なのも重要なポイント。
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公式運用(収益額)
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公式運用(収益額)
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*上記の文章は、FX攻略.com2018-08-21 発売号 (2018年10月号) P118から引用、書き直しました。