デモトレードの前の検証
FXに関する色々な本や雑誌で「リアルマネーで運用を始める前に、デモトレードで充分
に練習をしましょう」と書いてるのを良く見かけます。
正しくその通りです。
しかし、このデモトレードの前に、もう一つ重要なプロセスがあることは、あまり認識されていません。
そのプロセスとは、「検証」です。
この検証を、デモトレードの前にしっかり行わないと、FXで利益を出すことは難しいのです。
検証が大事な意味は、当然ながら無料で、ある手法や考え方が本当に有効かどうかを確かめられることです。
この場合の検証とは、MT4やミラートレーダーなどの自動売買関連で使われているバックテストと同じ意味合いです。
- デモトレードと、自動売買のバックテストとの一番の違いは、自動売買の方が、止まっている過去のチャートに対して行う点です。
- 一方、デモトレードは、動いている今の相場に対して行うもので、現時点から先の相場に対して実行することから、フォワードテストも同じ意味として使われます。
まとめると・・・・・。
- 自動売買のバックテスト → 止まっている過去のチャートに対して行う。
- デモトレードのバックテスト → 現時点から先の相場に対して実行する。(フォワードテスト)
つまり、自動売買では当たり前のように行われているバックテストやフォワードテストは、裁量トレードでも必ずやらなければいけないのです。
ちなみに、検証は過去の相場に対して実行するので、土日でもできますが、デモトレードは平日しかできません。
プロの先生から習った手法でも検証する
プロトレーダーから講座などで習う場合は、検証をしなくても「その手法」が勝てるかどうかがある程度はっきりします。
しかし、このような信用できそうな手法でも、やはり検証はするべきです。
その理由は・・・。
過去の相場を振り返りなから実行していくことで、勝ちパターンと負けバターンを事前に把握でき、実戦で慌てなくなります。
実際に自分の手で試してみて、本当に有効な方法であるという実感を得ることにより、何連敗もする不調時に一時的に資産が大きく減っても検証による自信と経験かあれば、メンタル的にぷれずにトレードを続けることができるからです。
1つの手法を徹底的に使い込むことにより、別の手法に目移りすることなくなり、いわゆる「手法コレクター」状態に陥るのを防げます。
検証のやり方
目視による方法。
目視による検証は最も分かりやすいでしょう。
また、特別なツールも資金も要りません。
そのやり方は、チャートを過去にさかのぼりなから、手法に合致するシーンかあればそこで仮
想的な売買を行い、どんな結果になったかを記録していきます。
ただし、非常に根気がいる作業になります。
この目視による方法を効率化するなら、有料ですが、Forex Tester 3 (フォレックステスター 3)を使うと良いでしょう。
デモトレードの前の検証のスピードは非常にアッブしますし、記録も簡単にできます。