FXのトレードスタイルは手動と自動に大別できる
平日ならほとんど24時間相場が動き続けてるFX。
このため、FXは、売買をシステムに任せる自動売買との相性が良いと言われています。
ここでは、2種類ある自動売買のうち、超長期的な安定運用が可能である「リピート系」と、逆に位置する「プログラム系」のFXシステムトレードの違いを見ていきます。
「リピート系」VS「プログラム系」
リピート系とプログラム系のFX自動売買は、得意な相場、必要となる資金の量、長期的な運用時に大切な考え方など、さまざまな部分が対照的です。
FXトレードが、自動的に行われるのは、「リピート系」も「プログラム系」も同じですが、両者には対照的な違いがいくつかあります。
売買ロジック自体の違い
リピート系の特徴
- レンジ相場に強い
- 取引資金が多く必要
- 売買のロジックが明確
- 投資家側の相場観が必要
- 設定次第で放置できる
リピート系は、「新規→利食い」のセットを等間隔に並べるのが基本仕様です。
これらのセットは、決済まで完了すれば何度でも復活します。
注文範囲を価格が行き来するたびに利益確定が積み重なっていきます。
つまり、同じ範囲の値動きが続く=レンジ相場が得意ですので、レンジ相場を狙うのがリピート系の基本戦略となります。
このレンジの判断は投資家が行うため、ある程度の相場観は必須です。
レンジ範囲を広く取れば放置できますが、広いほど資金も必要です。
どのリピート系商品も、売買のロジックが明らかにされており、なぜ買ったか、なぜ売ったかを把握できます。
そのため、勝因・敗因も解明することができます。
●主なリピート系の商品
プログラム系の特徴
- トレンド相場に強い
- 取引資金はそれなりで良い
- 売買のロジックが外からは見えない
- 投資家側の相場観は不要
- トレンドに合わせたプログラム入れ替えが必要
プログラム系は、基本的にテクニカル分析やチャート分析などを組み合わせた複数のプログラムの中から、相場にマッチしたものを自動実行するものです。
レンジ相場に向いたプログラムもありますが、強いトレンドをつかまえたときが一番大きく稼げる傾向があります。
数多くのプログラムが提供されているミラートレーダー系のサービスを見ると、総合的に成績が良いのは、トレンド相場で利益を出すプログラムであることが分かります。
売買自体は完全にプログラム任せですが、相場の変化に合わせてプログラムを入れ替え
る必要があり、放置には向きません。
動いているプログラムの証拠金のみで運用できるので、資金は少なくても大丈夫です。
●主なプログラム系の商品
- シストレ24(インヴァスト証券)
- 各証券会社のミラートレーダー
- MT4のEAを使った自動売買など
リピート系は長期間放置可
リピート系の方が、きちんと設定すれば年単位での放置も可能となります。
ただし、長期的なレンジ帯に安全重視の資金計画で注文を仕掛ける必要があります。
リピート系自動売買では、爆発的に稼ぐことは難しいですが、副業トレーダーが手問いらずで運用するのに最適な投資手段といえます。
プログラム系の自動売買では、相場にマッチしたものを、アクティブに選ばなければならないので、一つのロジックで長期間放置して稼ぎ続けることは不可能です。